Shigehiro Oishi
大石 茂弘
ビューティサイエンティスト
有限会社ビ・ムーブ 代表取締役
株式会社ラグジュアリーデザイン 代表取締役
日本化粧品技術者会会員
日本調香技術普及協会会員(2024)
Career
1985年 | 熊本工業高等学校工業化学科卒業 |
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1989年 | 広島大学工学部第3類醗酵工学課程卒業 |
1989年 | 久光製薬株式会社入社、開発本部製剤開発部配属(2000年退社) |
2000年 | 化粧品・健康食品OEM企画会社入社(2000年退社) |
2001年 | ワウ・ワークス有限会社設立(2005年解散) |
2006年 | 有限会社ビ・ムーブ設立 |
2014年 | 株式会社ラグジュアリーデザイン設立 |
1.広島大学工学部第3類醗酵工学課程
1985〜1989年
当時、注目されていたバイオテクノロジーを学ぶために、広島大学工学部に入学。人気の高かった第3類醗酵工学課程で発酵の基礎を学び、岡研究室(第2講座)で卒業研究に取り組む。第3類醗酵工学課程おいて、岡研究室はアレルギーを研究する異色の講座で、牡蠣のむき身作業者の喘息の原因がホヤの体液飛散であることを発見した広島県立病院の城先生と共同で、ホヤ喘息の減感作治療を確立し、発症・治療の分子レベルのメカニズムを解明している。卒業研究ではその応用テーマとしてダニアレルギーの減感作治療用抗原の分離、精製に取り組み、高校時代から培った実験実習の強みを活かして、1年間でアレルゲンを含むと予想される画分をつきとめる。岡研究室の取り組みは歴代研究員でバトンタッチされ、ダニアレルギー、スギ花粉アレルギーの根治を目指す減感作療法の確立に貢献している。
2.久光製薬株式会社
1989〜2000年
医薬品外用剤の処方開発に取り組み、皮膚科学、薬理学、薬剤学、経皮吸収技術に関する知識を習得すると同時に、子供の頃から大好きだったものづくりの感性がさらに加速する。入社1年目から各部門のトップで構成されるOTC商品開発プロジェクトに抜てきされ、消費者、市場を想定した商品の企画、開発のセンスを磨く。医薬品専業の社内障壁の中、化粧品ビジネスへの参入のために既成概念を一切排除。商品企画、処方開発、薬事申請、パテント、製造、販売促進、全ての業務をアンダーテーブルから動かし、ついに日本初の薬用スキンケアシートマスク「ライフセラフェイスマスク」の商品化に成功。市場にシートコスメブームを巻きおこす。当時、所属部長からつけられたニックネームが「ステロイド」(効果の切れ味が鋭いが副作用も強い)。目標や障壁が大きければ大きいほど、なぜか燃える。
3.化粧品・健康食品のOEM企画会社
2000年
「ライフセラフェイスマスク」の功績で社長賞を受賞するものの、化粧品ビジネスへの更なる挑戦のために、久光製薬を退職。少数精鋭の化粧品・健康食品のOEM企画会社に転職し、商品企画、処方開発、パッケージデザイン、営業、資材調達、ファブレスでのOEM製造に取り組む。業務のスピード感、ビジネスの臨場感、強引にラリーレースを走らされているような現場で、クライアント、取引会社と毎日泥臭く向き合う。在籍わずか8ヶ月で大手カタログ通販会社を含む3社と商談成立。後に起業した時に、大手健康食品OEM会社の社長さんに「大石さんは大企業と小さな企業の両方を経験できて良かったですね」と言ってもらったことがあり、このOEM企画会社での経験も、ビジネスの対応力、人としての振れ幅を大きくしてくれたと実感している。
4.ワウ・ワークス有限会社
2001〜2005年
子供の頃から石けん製造に打ちこむの父の姿を見て、自分も父のような職人・商売人になるとの思いが実現。元ロート製薬のトップレベルのマーケッターと会社を設立。化粧品・健康食品の企画、処方開発、OEM企画、マーケティングサポートをつうじてクライアントと成功体験を共有する。「大企業は正社員一人当たりの売上額が億単位」を念頭に、二人三脚で事業にまい進し、創業3年目にして売上2億円オーバーを達成。自身のノウハウのアップデートだけでなく、共同経営者がロート製薬で培った企画提案、マーケティングノウハウも実践しながら会得する。ダイレクトレスポンスマーケティング全盛の中、あおり系マーケティングがお客様の間違った依存やクレームを引き寄せてしまうこと、お客様は問題解決に対してのみお金を支払ってくれることに気づく。
5.有限会社ビ・ムーブ
2006年〜
化粧品は安全で気持ちよく使い続けられることが基本。美容成分、OEM製造のレベルも上がり、市場では品質の低い商品が少なくなった反面、可もなく不可もなくといった商品が増えている。美容情報はますます氾濫し、消費者が的確に商品を選ぶこと、期待通りの商品に出会うことが難しくなっている。ものづくりに妥協はないか? 商品の魅力を消費者にきちんと伝えることができるか?それがビ・ムーブの商品開発コンサルティングの原点。効果の高い美容成分とそれを活かす経皮吸収型製剤、毎日気持ちよく使えるるテクスチャー、香り、消費者に問題解決をもたらすものづくりをベースに、広告薬事、マーケティングの内容をあらかじめ想定して商品の企画開発をおこなうことで、「売りやすい」、「売れる」、「売れ続ける」商品をプロデュース。
6.株式会社ラグジュアリーデザイン
2014年〜
ビ・ムーブでプレミアム化粧品の商品開発に取り組む中で、国内市場においてプレミアムとラグジュアリーが混同されていること、企業の都合のよい解釈によるフェイク・ラグジュアリーも存在することに気づく。一般的に豪華・高級感・贅沢・余裕・快適さ・心地よさ・くつろぎ・楽しみ・喜びといった言葉で表現されるラグジュアリー。ラグジュアリーデザインのコンサルティングは、このつかみどころのないラグジュアリーを「絶対的で満ち足りた非日常体験」と定義する独自の視点で、クライアントごとにカスタマイズした唯一無二の商品やサービス、そして、ラグジュアリーブランド、ラグジュアリービジネスを創造。絶対的なものは、既成概念の破壊、狂気的な本質の探究からしか生まれない。
Master
調香師
高校時代から香水に興味があり、香料会社への就職も考えるが、地元九州の久光製薬に入社。製薬会社の研究員でありながら、新人紹介で「化粧品、香りと連動したサウンドプロジェクトを進行させる」というバブル世代丸出しの目標を掲げる(当時、久光製薬は米米CLUBと契約)。医薬品外用剤の処方開発においても香りにこだわり、積極的に香料会社とのネットワークを築く。プライベートでも一般向けのフレグランススクールで調香を学んでいたことから、当時、長岡香料の主任調香師であった大森芳男さんと意気投合。大森さんは、日本の香料業界が分析機器を使ったイミテーションではなく、嗅覚によるクリエーションをおこなっていた時代のトップクラスの調香師で、香りの組み方、アコードの取り方等、調香ノウハウを直接師事。その後、大森さんのご厚意により香りの本場グラースで研修経験のある日本人調香師のグループ「グラース会」にも参加。2022年にご逝去されるまで、約30年に渡り大森さんから伝授いただいた香りの哲学と共に、これからも上質で豊かな香りを創造していく。
ビューティサイエンティスト
2023年9月29日、福岡での化粧品原料セミナーでビューティサイエンティストの岡部美代治さんと初めて出会う。「大石さんはROCKですよね?」「はい、ROCKです!」から始まった会話。音楽のROCKが大好きなことだけでなく、佇まいから私の魂や生き様を見ていただいたと感じた。当然、岡部さんからもROCKが伝わる。それからシェンカー、エースと呼び合い、親交を深めさせていただきながら、リアル、オンラインで岡部さんのビューティサイエンティストとしての活動、人との関わり方を見てきた。揺るぎないサイエンティストとしての側面、そこに新たな発想を生みだすクリエイターとしての側面、ピラミッド型ではくリゾーム型のリーダーとしての側面、経験や実績だけでなく、常に研鑽し続けるスタンスも格好良く、正にROCK!出会いから11ヶ月、岡部さんに師事し、岡部さんのすべてが凝縮されたビューティサイエンティストという称号を、覚悟をもって引き継ぐことを決めた。最新のサイエンス、最高の芸術性を追求した化粧品を創り続け、化粧品ビジネスで世界中の女性を幸せに、豊かにする。
Private
DJ プレイジャンル
ROCK、PUNK、POST PUNK、NEW WAVE、ACID JAZZ、JAZZ FUNK、RARE GROOVE、FUNK、MELLOW、MOOD、HIPHOP、80's
ファッション
ヨウジヤマモト歴38年
歴代の愛車
BMW 2002 Tii、ランチア テーマ V6、シトロエン エグザンティアブレーク、アルファロメオ 147、アルファロメオ 147 TI、アルファロメオ GTV 3.2 V6、アルファロメオ 159、アルファロメオ GTA 3.2 V6、アウディ TT